2021年度に始まった三次調整力②(三次②)市場では、端境期で電源Ⅱ余力があると想定される時期にも調達不足が発生した。資料は主な要因として、募集量と応札量の算定時点のずれ、昼間にBGがバランス停止予定の電源を応札しにくいこと、市場参加会員が少ないことを挙げる。全国の調達不足量は6月にいったん減少したが、7月中旬以降に再び増加し、4~8月の月平均は約1,500~4,600MWで推移した。
現行の3時間ブロックでは、応札量はブロック中の最小供出可能量、募集量は必要量の最大値で算定される。太陽光出力の変動が大きい朝夕のブロックでは両者の算定時間帯がずれ、調達不足につながる。また昼間は、停止予定電源を落札後に運転すると別電源の停止や余剰インバランスのリスクが生じるため、応札を見送る場合がある。
| 論点 | 見直し案・状態 | 条件・留意点 |
|---|---|---|
| 商品ブロック | 3時間・8ブロック/日から30分・48ブロック/日へ短縮する案 | 応札量の増加と募集量の抑制を見込む。周波数調整への影響は実績を継続確認する。 |
| 歯抜け約定 | ブロック入札の導入を継続検討 | バランス停止電源の応札を促し、制御対象の入れ替わりを減らせる一方、全量不落や約定処理の複雑化が懸念される。 |
| 下げ代不足 | 方法1:落札電源をBG計画に組み込まず、電源Ⅱ契約でTSOが運転する案。方法2:需給当日に条件を満たせば落札電源の解列を認める案 | 方法1は応札増加が期待され、まず2023年度までの対応として実務を検討する。方法2は増加効果が限定的だが、恒久策として導入する案である。実施時期等は未整理。 |
| 応動時間 | 45分から60分へ延長する案 | 応札量増加を見込む。簡易指令システム接続リソースではGC前の判断やシステム改修が必要で、継続検討となる。 |
ブロック短縮はシステム改修が必要で、MMS、中給・精算、広域機関、BG側の対応を含む全体工程を整理して導入時期を別途決める。資料時点では、改修状況によっては運用開始が2024年度以降となる可能性が示されている。
新規参入申込中などの8社へのアンケートでは、ブロック短縮、事前審査の緩和、アセスメントⅡの許容幅拡大、ネガ・ポジ混合アグリゲーション等の要望があった。一方、事務局案は、事前審査の5分平均値による追従確認と、アセスメントⅡの落札ΔkW±10%の許容幅を維持するものである。30分平均値だけの審査や許容幅拡大は、指令追従の評価が弱まり、他の調整力による補完や追加調達費用の増加につながる可能性が理由として示された。
資料は市場ルール見直しの方向性を提案する段階であり、導入時期や一部の実務・システム対応は確定していない。一次~二次②のシステム構築を含む全体工程、BG・TSO間の情報連携と費用清算、ブロック入札の仕組み等を引き続き整理する。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「三次調整力②調達不足の要因等を踏まえた市場ルール見直しの方向性について」(電力広域的運営推進委員会)(https://www.occto.or.jp/iinkai/chousei_sagyoukai/)をもとに当社作成
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