容量市場で発動指令電源として評価される受電点以下のリソースが、機器点で需給調整市場に参加する場合の扱いを検討した資料である。事務局案は、一律に参加対象外とはせず、発動指令と調整力指令が同時に発動した場合は発動指令を優先する条件で、機器点での参加を認めることである。これは審議に付された提案であり、決定事項ではない。
容量市場は受電点の実計量値で発動実績を評価する一方、機器個別計測による需給調整市場では、機器点の計測値を簡易的な変圧器ロスで受電点換算する。この換算値は実際の受電点計量値と一致せず、同時発動時の重複分を正しく評価できない場合がある。
資料の試算例では、機器点余力2,000kWを簡易損失率4%で換算した需給調整市場の約定量は1,920kWとなる。実損失率10%を用いた受電点相当量は1,800kWであり、換算値が実力を上回り得る。このため、受電点換算値を容量市場のアセスメント根拠に使うと、調整力指令による未達分を実力以上に評価するおそれがある。
実効性テストと調整力指令が重なった場合も、能力評価の目的を踏まえ、実効性テストを優先し、実施指令後に代替不可申請を行う案である。実効性テストは広域予備率によらず予告なく実施されるため、この同時発動に限り、需給調整市場側の金銭的ペナルティ強度を1.0倍とし、アセスメント不適合時の契約不履行処分の対象外とすることが提案されている。代替不可申請を行わない場合は通常のペナルティ対象となる。機器点参加だけでなく、現行の受電点約定にも同じ扱いを適用する案である。
本資料の整理はいずれも提案段階である。発動指令と調整力指令が同時に発動した場合の優先関係、および代替不可申請の運用を実施するには、需給調整市場の取引規程類の改定が必要となる。容量市場側のアセスメントでは、調整力指令の影響を理由とする申告・資料提出による修正の既存運用があるが、機器点の簡易換算値を重複確認に使うと正確性に限界があることが今回の論点である。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「発動指令電源の機器個別計測での扱いについて」(電力広域的運営推進委員会)(https://www.occto.or.jp/iinkai/jukyuchousei/)をもとに当社作成
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