資料の目的及び背景
本資料は、第39回調整力の細分化及び広域調達の技術的検討に関する作業会における、一次調整力から二次調整力、複合商品、三次②に関わる市場ルール改訂に関する意見募集の結果とその対応を整理したものである。
意見募集の概要
意見募集の詳細
- 意見募集期間: 2021年11月10日 ~ 2021年12月10日(1か月間)
- 実施方法: 電力広域的運営推進機関のホームページで募集、電子メールでの意見受領
- 意見提出件数: 147件(19事業者)
スケジュール
| 実施内容 | 日付 |
|---|
| 意見募集 | 2021年11月10日 ~ 2021年12月10日 |
| 意見集約・分析及び市場設計案の検討 | 2022年2月10日 |
| 市場設計案再検討 | 2022年2月24日 |
意見の分類
提出された意見は、以下の3点に分類される。
- 要望: 86件
- 資料の記載不足等の指摘: 13件
- 質問・確認: 48件
商品別の分類
- 一次商品: 78件
- 二次商品(①・②): 13件
- 三次商品: 18件
- 複合商品: 6件
- 商品共通: 32件
意見項目別
| 意見項目 | 件数 |
|---|
| アセスメント | 46件 |
| その他 | 28件 |
| ペナルティ | 2件 |
| 精算 | 6件 |
| 事前審査 | 7件 |
| 技術要件 | 10件 |
| 将来検討課題 | 12件 |
| オフライン・通信回線・アグリ | 18件 |
| 三次②ルール見直し | 18件 |
要望に関する事項
意見募集の結果、新たに市場設計に反映すべき要求項目が議論されている。
新たに市場設計に反映する要求項目
| No. | 商品等 | 主な要望 | 理由等 |
|---|
| 1 | 一次 | オフライン枠の対象リソースに供計ガイドラインに基づかない電源も含めること | 調整力調達先の拡大が期待されるため |
| 2 | 二次① | アセスメントⅡ実施時にガバナフリーを含んだ出力変化量の評価方法を確認 | 評価方法の明確化のため |
| 3 | 三次② | ブロック時間見直しに伴う要件不適合回数の整合性を持たせてほしい | 厳しい参入要件を避けるため |
| 4 | 商品共通 | 専用線の最低入札量を5MWから1MWに引き下げ | 募集量が5MW未満のブロックでも市場参入を可能にするため |
| 5 | 商品共通 | ノンファーム電源の需給調整市場への参入を認めること | 新規電源が市場参入できない状況を解消するため |
| 6 | 商品共通 | 週間商品の入札時間単位を見直し | 市場活性化による調達コスト低減が期待されるため |
三次②の要件不適合回数計上方法の見直し
現行と提案
- 現行の要件不適合回数は3時間毎に最大1回とカウントされている。
- 提案として、30分毎のカウントへの変更が議論されている。
ノンファーム電源の需給調整市場への参入
ノンファーム電源は2022年以降、需給調整市場への参加が可能となる。この変更は、基幹系統で新たな混雑処理ルールが導入されることによるもので、過去の接続条件を考慮する。
主要な検討内容
ブロック時間の見直し提案
- 一次〜三次①についてブロック時間の見直しが求められ、現在の3時間から30分への短縮が提案されている。
課題とリスク
- 現在の3時間ブロック設定では、三次②と同様に応札量が不足する可能性が高まり、調達不足が顕在化する恐れがあるため、ブロック時間の見直しが重要とされている。
入札時間単位の妥当性
- 商品の応答性や周波数の安定性を考慮し、入札時間単位の見直しが必要とされている。従来の3時間から30分に変更することが提案されている。
決定事項
- 一次〜三次①の入札時間単位を3時間から30分に見直す提案がある。変更に際しては、周波数調整への影響を確認し、適切な対策を検討する必要がある。
重要な数値・データ
| 商品種別 | 指令制御 | 応動時間 | 継続時間 | 監視間隔 | 入札単位 |
|---|
| 一次調整力 | オフライン自端 | 10秒以内 | 5分以上 | 1秒 | 5MW |
| 二次調整力① | オンラインLFC | 5分以内 | 30分以上 | 15秒程度 | 5MW |
| 三次調整力① | オンライン | 15分以内 | 商品ブロック時間3時間 | 15秒程度 | 5MW |
| 三次調整力② | オンライン | 45分以内 | 商品ブロック時間3時間 | 30分程度 | 5MW |
その他重要事項
- 一次〜三次①のブロック時間見直しに対する意見募集やその他の要望も今後の検討において触れられるべきである。
今後の予定
一般送配電事業者及び国においても意見を踏まえた詳細な議論が展開されることが期待されている。市場運営の透明性や効率性を向上させるための具体的な取り組みが求められている。
まとめ
意見募集の結果とそれに基づく市場設計案の議論は、安全かつ効率的な電力需給調整市場の構築に向けた重要なステップである。今後も引き続き各種意見を反映し、制度のブラッシュアップが求められる。