資料概要:一次調整力市場および二次調整力の技術的検討に関する作業会
本資料は、第39回調整力の細分化及び広域調達の技術的検討に関する作業会の議論内容を示したものであり、電力広域的運営推進機関(OCCTO)が策定した一次調整力市場に関する概要を含む。意見募集結果や市場設計案の修正内容を反映しており、電力事業者や関係者に向けた資料である。
1. 資料の目的・背景
- 一次調整力市場に関する技術的な検討成果を共有
- 市場の設計案の修正内容を反映
- 関係者への情報提供
2. 主要な検討内容・論点
2.1 修正内容
- ページ右上に「修正あり」の表示を追加
- 記載例に「意見募集」という言葉を追加
2.2 一次調整力の技術要件
一次調整力に要する技術要件は以下の通りである。
| 項目 | 設定値 |
|---|
| 周波数計測間隔 | 0.1秒以下 |
| 周波数計測誤差 | 0.02Hz以下 |
| 不感帯 | 0.01Hz以下 |
| 調定率 | 5%以下 |
| 遅れ時間 | 2秒以内 |
上記の設定値は、調整力公募や海外事例を基に設定されている。
2.3 アセスメント
アセスメントは、落札ブロックの時間内で実績に基づいて評価される。主な方法は以下の通りである。
2.3.1 アセスメントⅠ
- ΔkWの落札量を供出可能な状態に維持しているか確認
- 発電計画と実績の比較とリクワイアメントの達成状況を確認
2.3.2 アセスメントⅡ
- 平常時および異常時の評価基準に基づき、出力変化量や評価方法を一覧化
2.4 事前審査
一次調整力に係る事前審査で確認する事項には、調定率、不感帯、遅れ時間が含まれる。
3. スケジュール・今後の予定
- 本資料は2022年2月10日に策定され、今後の市場設計案見直しや意見募集に基づく追加修正が期待されている。
4. 課題・リスク
- 技術要件設定にリスクがあるため、現行の周波数調整目標値を考慮する必要がある。
- 統一された評価基準の適用が重要で、エリアによる不均衡が発生しないよう留意が必要である。
5. 重要な数値・データ
6. 二次調整力に関する評価および審査方法
この資料では、二次調整力に関連する評価と審査方法も取り上げられている。
6.1 計画値の提出と評価方法
- 事業者は、各エリアに合った計画値を提出する義務がある。
- 特例として、1分単位の計画値提出が許可されている。
6.2 DSRの基準値の算出方法
- DSRでは『直前計測型』または『事前予測型』の選択が可能。
6.3 二次①における事前審査
- 二次①では、リソースの応動が商品要件及び技術要件に適合しているか確認する。
6.3.1 事前審査で確認する項目
| 審査項目 | 模擬信号のイメージ | 出力結果のイメージ |
|---|
| 指令追従性 | LFC模擬信号例パルス指令の場合 | 出力変化量、遅れ時間、指令追従性 |
| 遅れ時間 | | |
| 応動時間 | LFC模擬信号例パルス指令の場合 | 出力変化量 |
| 継続時間 | | |
6.4 金銭的ペナルティと契約不履行
- 二次①におけるペナルティは、ΔkW落札価格の1.5倍とする。
- 契約不履行時のペナルティは三次①、②の基準に準じる。
7. 複合商品の事前審査およびアセスメント
7.1 事前審査の目的
複合商品の事前審査は、応札予定商品の確認と合成した指令信号への追従性能の確認が目的である。
7.1.1 事前審査項目の例
| 審査項目 | 内容 |
|---|
| ① | 応札予定の各商品の事前審査 |
| ② | 合成した指令信号への追従性能 |
7.2 複合商品におけるペナルティ
- 複合商品におけるアセスメント不適合には、全体に対してペナルティを課す。強度はΔkW落札価格の1.5倍とする。
7.3 複合商品の精算
- ΔkWの精算は落札ブロックを対象とし、kWhは落札ブロック内の全ての調整力として精算される。
8. 結論
この資料は、一次および二次調整力市場に関する技術的要件、アセスメント基準、金銭的ペナルティについて詳述されている。事業者は、定められた基準に基づいて計画値や出力変化量を適切に評価・提出し、契約に基づく責任を果たす必要がある。