今冬の市場価格高騰と富山新港燃料受払計画の概要
本資料は、北陸電力が提供したデータに基づき、今冬の市場価格高騰に関連する入札量の変動と、富山新港における燃料受払計画の状況を整理したものである。
今冬の市場価格高騰事象に関する入札量の報告
1. 12月後半以降の売入札量
- 売入札量は全体的に一定を保つ
- 1月12日から26日までの期間において、売入札量が減少した要因:
- 需要の急増
- 市場価格の高騰
- グロスビディングの取り止め
売入札量の推移
| 日付 | 売入札量 [MWh/h] |
|---|
| 2020/12/01 | 1,500 |
| 2020/12/15 | 1,200 |
| 2021/01/01 | 1,800 |
| 2021/01/12 | 0 |
| 2021/01/26 | 1,300 |
2. 12月後半以降の買い約定量
- 敦賀2号の補修による供給力の低下が影響し、12月28日までは主に買入札が行われた。
- 寒波の影響(1月7日から8日および1月18日から21日)による需給の見直しが行われた。
- 1月中旬以降は市場の状況に応じた買入札が実施された。
3. 12月後半の自社需要見込み量
- 12月中旬以降、断続的な寒波の影響で、自社需要は高めに推移した。
自社需要の推移
| 日付 | 自社需要 [MWh/h] |
|---|
| 2020/12/28 | 4,900 |
| 2021/01/04 | 5,000 |
| 2021/01/14 | 4,100 |
4. 燃料受払計画の策定
石油
- 年間計画に基づき、消費数量から調達計画を策定した。
- 冬季の稼働制限があり、内航船を使用して追加受入を行う。
- タンク下限値は次の通り設定された:
- 物理的下限: 富山 約10,000kl、福井 約26,700kl
- 運用下限: 富山 約25,000kl、福井 約41,700kl
LNG
- 年間計画に沿った受入が行われ、追加の受入は困難である。
- タンク下限は以下の通り:
- 物理的下限: 4,800t
- 運用下限: 11,000t
5. グロスビディングの実施状況
- 取引量目標として早期に販売電力量の20〜30%程度を達成するためにグロスビディングを実施したが、1月12日から26日までの間は需要の増加に伴い、一時的に取り止めている。
売買のプロセス
- 売入札価格は供給力を超過する場合、市場価格に応じて入札する。
富山新港 燃料受払計画の概要
本セクションでは、富山新港における燃料の受払計画について、2020年12月から2021年1月にかけての在庫状況や運用制約について説明する。
1. 2020年12月7日時点の状況
- LNG船受入直前に在庫調整を実施する必要があった。
- 高稼働によりLNGタンクの運用下限を下回る可能性があったため、新港2号に制約を設定した。
タンク在庫状況
| 日付 | タンク在庫 [t] | 運用下限 | 物理的下限 | 在庫量(制約前) | 在庫量(制約後) |
|---|
| 2020/12/1 | - | - | - | - | - |
| 2020/12/8 | - | - | - | - | - |
| 2020/12/15 | - | - | - | - | - |
| ... | - | - | - | - | - |
| 2021/1/26 | - | - | - | - | - |
2. 2020年12月28日時点の状況
- 自社需要の増加および渇水による供給力減少により在庫が低下した。
- 次船受入(1/13)までに運用下限を下回る見込みであったため、12/29~1/3の期間にLNG上限を178MWに制約した。
制約の理由
- 自社需要の低下
- 市場価格の低下が見込まれる年末年始
3. 2021年1月21日時点の状況
- 自社需要の増加、渇水による供給力減および1/13受入数量減少により在庫が低下した。
- 次船受入(2/9)までに運用下限を下回る見込みであったため、1/22~2/8の期間に上限を平日150MW、休日75MWに制約した。
冬季のリスク
- 荒天による受入遅延
- 高需要期の燃料枯渇による発電停止
4. 2021年1月27日時点の状況
- 自社需給の緩和と市場価格の低下により、1/28に制約が解除された。
在庫状況
| 日付 | タンク在庫 [t] | 運用下限 | 物理的下限 | 在庫量(制約後) |
|---|
| 2021/1/27 | - | - | - | - |
以上が、富山新港における燃料受払計画の時系列に沿った状況説明である。