2016年4~6月期は、スポット市場の取引量が前年同期を上回り、価格は4~5月に低水準で推移した後、5月下旬以降に上昇した。約定量は44億kWh(前年同期比1.3倍)、平均システムプライスは7.17円/kWh(前年同期11.48円)であり、買い入札量は125億kWh(1.6倍)、売り入札量は191億kWh(前年同期並み)であった。6月以降は価格変動幅が大きく、期間最高値は26.00円/kWhである。
| 指標 | 2016年4~6月期の結果 |
|---|---|
| スポット市場約定量 | 44億kWh(前年同期比1.3倍) |
| 平均システムプライス | 7.17円/kWh(前年同期11.48円) |
| 東西市場分断発生率 | 69.8%(前年同期39.3%) |
| 時間前市場約定量・平均価格 | 1.06億kWh・8.80円/kWh |
| 新電力の販売電力量シェア | 2.3%(前年同期1.9%) |
スポット市場では、旧一般電気事業者が売り入札の約87%を占めた。約定の内訳は、旧一般電気事業者の売り27億kWh・買い8億kWh、新電力その他の売り17億kWh・買い35億kWhである。前年同期比では旧一般電気事業者の売り約定が2.7倍、新電力その他の買い約定が2.0倍となった。時間帯別価格は昼間8.15円/kWh、夜間5.80円/kWhである一方、16~19時の平均9.41円/kWhはピーク時間帯(13~16時)の8.77円/kWhを上回った。
地域間の分断は東京・中部間で期間平均69.8%、北海道・本州間で65.8%に達し、北海道・本州間は6月に85.3%となった。北海道のエリアプライスは5月中旬から6月中旬に上昇し、6月末の7日移動平均は14.72円/kWh(システムプライス7.50円)であった。なお、分断には連系線の作業による発生も含む。
時間前市場は2016年4月に4時間前のシングルプライスオークション方式から1時間前のザラバ方式へ移行した。このため前年同期との単純比較は掲載されていない。4~5月は広域機関のシステム不具合で連系線を使う取引ができず、正常化した6月以降に約定量が増加した。先渡市場は売り入札が前回報告期より増えた一方、買い入札は4月以降減少し、約定量は引き続き非常に少なかった。旧一般電気事業者は経済効果を目的に活用する一方、市場分断時の精算価格変動や需給変動をリスクとし、入札価格・量に織り込んでいる。
余剰電力の取引所供出について、特定日の各社実績は概ね入札可能量に近く、資料は各社が入札制約の範囲内で供出していると報告する。売買両建て入札では9社中7社の両建てコマ率が80%以上だが、両建てコマでも入札量が売買どちらかに偏る場合が多い。売買スプレッドは0.88~2.69円/kWhである。電源切出しは東京・中部・関西・中国・沖縄で実施済み(東京・沖縄は2016年4月開始)、東北・北陸・四国・九州は検討・協議中、北海道は新たに社内検討を開始した。切出しの時期や量は、需給改善や収支状況などの条件に左右される。
JEPX約定量は2012~2015年度に年平均30.0%増加し、2016年4~6月の約定量は前年同期比1.2倍となった。電力需要に占める取引量シェアは2016年6月に2.6%(同期間平均2.3%)。一方、スポット価格は2013年度冬季をピークに下降し、2016年4~5月は2012年度以降で最も低い水準だった。価格ボラティリティは自主的取組開始後に低下していたが、2015年4月以降は増加傾向にある。新電力の調達に占めるJEPX比率は2016年6月に29.7%、常時バックアップは13.5%である。
新電力の販売シェアは上昇傾向にあり、2016年6月時点で総需要の7.1%、特別高圧・高圧分野の9.6%、低圧分野の1.3%である。部分供給は2016年6月末に21,041件となり、「新たな形態」が12,405件で過半を占める。スイッチング申込は2016年8月31日時点で他社への切替えが約168万件、旧一般電気事業者内の規制料金から自由料金への切替え申込が7月末時点で約189万件であり、資料は合計約357万件としている。
地方公共団体の売電契約は、2015年公表のガイドラインを受け解消・見直しの協議対象となっているが、旧一般電気事業者の回答では「自治体から申し入れ・相談がない」が多数で、4月以降に大きな変化は見られない。公営電気事業では当期に競争入札の新規実施例はなく、2発電所の新規運転も旧一般電気事業者との随意契約であった。過去に競争入札を実施し、供給が続く事例は9件である。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「事務局提出資料~自主的取組・競争状態のモニタリング報告~(平成28年4月~6月期)」(電力・ガス取引監視等委員会)(https://www.egc.meti.go.jp/activity/index_system.html)をもとに当社作成
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