本調査は、フェーズ2で検討される技術要件に関する海外の状況を把握することを目的として、以下の国・地域を代表例として調査が実施された。
特に、蓄電池導入が進んでいるカリフォルニアにおける蓄電池の運用やルールについても焦点を当てられた。
以下の表は、調査した各国・地域における主な規程類を示す。
| 項目 | 英国 | アイルランド | 米国カリフォルニア(テキサス) | オーストラリア |
|---|---|---|---|---|
| 送電系統 | THE GRID CODE (ISSUE 6, REVISION 28) | EirGrid Grid Code Version 14.2 | IEEE 2800-2022 | National Electricity Rules |
| 配電系統 | ENA Engineering Recommendation G99 (2022年10月版) | ESB Networks Distribution Code Version 8.0 | IEEE 1547-2018 | 2地域の配電事業者の技術標準を代表して調査 |
| 備考 | CAISO および ERCOT ともに IEEE を参照 |
以下の表では、各国における配電系統と送電系統の区分を示す。
| 国・地域 | 配電系統 | 送電系統 |
|---|---|---|
| 英国 | ≤ 132kV | 275kV-400kV |
| アイルランド | ≤ 110kV | 110kV–400kV |
| ドイツ | ≤ 110kV | 220kV–380kV |
| スペイン | ≤ 132kV | 220kV–380kV |
| イタリア | ≤ 30kV | 132kV–380kV |
| デンマーク | ≤ 60kV | 50kV–150kV |
| 北米 | ≤ 69kV | 69kV - 765kV |
| オーストラリア | ≤ 66kV | 132kV - 500kV |
フェーズ2で要件化予定の技術要件については、以下の主要項目が示されている。
| 個別技術要件名 | 検討対象 | 該当箇所 |
|---|---|---|
| 周波数変化耐量(RoCoF) | 全電圧FRT対象電源 | 2-1 |
| 電圧位相変化耐量 | 全電圧FRT対象電源 | |
| 周波数変化の抑制対策(上昇側・低下側) | 特高蓄電池 | |
| 瞬動予備力 負荷周波数制御 | 特高蓄電池 | 2-2 |
| 発電設備の制御応答性 | 特高蓄電池 | |
| 出力有効電力の増加変化速度の上限 | 全電圧蓄電池 | 2-3 |
各国・地域で事故時運転継続要件(FRT要件)の見直しに関する調査が行われた。
| 項目 | 日本現行要件 | 英国 | アイルランド | 米国 | 豪州 |
|---|---|---|---|---|---|
| 対象電源種 | 風力 | インバーター電源 | インバーター電源 | インバーター電源 | |
| 電圧または容量 | 特高 | 110kV以上または1MW以上 | 34kV以上 | 30kVA超 | |
| 出力変化速度の上限 | 10%/5分 | 規定なし | 特有の条件により変化率の上限 | 1100%/分 | 16.67%/分 |
| 特記事項 | 他者に影響を及ぼすおそれがある場合に対策を求める | 発電モジュールの最大変化率を記載 | TSOは設定変更の必要がある場合、最優先で通知 | NERでは各エリアで規定可 |
各国で出力変化速度に関する異なる要件が存在し、特に出力変化速度の調整はDFD事象の抑制と発電設備の安定運用において重要な要素である。サステイナブルなエネルギー技術の推進には、各国の先進的な技術要件や運用ルールから得られる知見が不可欠である。今後の制度改定や技術要件の策定において、海外の事例を参考にしつつ、日本の特性に合った方策を模索することが求められる。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「フェーズ2’に関する海外調査結果」(電力広域的運営推進委員会)(https://www.occto.or.jp/iinkai/gridcode/index.html)をもとに当社作成
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