本資料は、2022年度の三次調整力①取引開始と関西中国間連系線の潮流値送信に備えた広域機関システム改修、および計画提出用入力支援ツールの改善内容を報告し、システム化範囲への意見を求めるものである。三次調整力①の広域調達と連系線空容量の活用を通じ、調整力調達コストの低減や広域メリットオーダーの促進を目指す。
三次調整力①の取引開始に向け、広域機関システムは需給調整市場向け空容量を算出して市場システムに送り、市場で約定した調整力枠確保量を空容量以内か判定する。容量以内の場合は枠を登録し、判定結果を市場システムへ、確保量を各一般送配電事業者の中給システムへ連携する。連系線10線の順逆、48コマ、1週間分を扱い、数十分以内に処理するため、演算・容量チェック機能を新規開発し、既存のデータ連携・登録機能を拡張する。
| 対象業務 | システム対応の整理 |
|---|---|
| 市場向け空容量の算出・送信 | 演算機能を新規開発。市場システムへの送信は既存機能を拡張。 |
| 調整力枠の判定・登録・送信 | 容量チェックを新規開発。市場システムからの受信、枠登録、判定結果と中給システムへの送信は既存機能を拡張。 |
| 卸電力市場向け確保量の取り込み | 年1回程度のため、メールで受領し、外部ツールで形式変換・登録する。システム連携機能は新設しない。 |
三次調整力①は前週火曜日に約定処理されるため、2022年度以降、バランシンググループの週間計画提出期限は水曜日10時となる。広域機関は同日10時から17時までに週間断面の連系線予想潮流を作成し一般送配電事業者へ連携する。この週1回の業務はシステム外のツールで作成・手動送信する予定であり、ツール開発は競争入札を予定する。
関西中国間連系線はループ系統であり、2回線事故時の健全ルートへの回り込みを踏まえた4パターンの「関中フェンス潮流値」を考慮する。広域機関システムで時間前市場約定後の潮流値を演算し、中国電力ネットワークへ30分周期(融通指示発動時は都度)で送信する。これを広域需給調整システム側の空容量演算に反映し、空容量を活用する。また系統情報サービスを拡張し、関西・中国間全体、東側、西側の3区分の空容量を同周期で公表する。演算・送信機能は新規開発し、入力データの取得は既存機能を利用、公表画面は拡張する。
送信データは当初検討した時間前市場の演算に必要な4コマ分に絞らず、翌日・当日分の全コマとする。これによりデータ絞り込み機能の開発・試験を省く。卸電力市場向け確保量の取り込みを外部ツールとする対応とあわせ、開発コスト削減策としている。
計画提出用入力支援ツールでは、ゲートクローズ後の時間帯に数値が入力されていると広域機関システムが計画を受け付けないため、該当時間帯の計画値を一括削除できるよう改修し、計画提出の遅延を防ぐことを目的とする。検証対象は全計画提出業務ではなく一部に絞り、工程を短縮する。
三次調整力①対応と潮流値送信対応は、2020年度第4四半期に要件定義、2021年度に設計・試験・移行を進め、2022年度第1四半期の取引開始・送信開始に合わせる工程である。両改修および入力支援ツール改修は、既存システムとの連携や既存ツールの改修を理由に既存ベンダとの随意契約を予定する。一方、広域機関システムから切り離せる週間予想潮流作成ツールは競争入札を予定している。これらは資料時点での開発・調達予定であり、資料はシステム化範囲について意見を求めている。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「広域機関システムの改修について」(電力広域的運営推進委員会)(https://www.occto.or.jp/iinkai/chousei_jukyu/)をもとに当社作成
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