本資料は、需給調整市場の運用に関する情報をまとめたものであり、第3回制度設計・監視専門会合での事務局提出資料として、2024年11月15日に提供された。
各エリアの需給調整市場の動向は以下の通りである。
| 月 | 北海道 | 東北 | 東京 | 中部 | 北陸 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 4月 | 5.43 | 2.49 | 8.16 | 7.06 | 0.97 | 4.48 | 10.53 | 0.46 | 0.86 |
| 10月 | 8.00 | 3.08 | 7.42 | 3.87 | 0.53 | 1.04 | 0.75 | 0.80 | 1.54 |
最高約定単価の変動 | 月 | 北海道 | 東北 | 東京 | 中部 | 北陸 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | |----------|-------:|-----:|-----:|------:|-----:|-----:|-----:|-----:|-----:| | 9月 | 49 | 160 | 172 | 183.93| 172 | 79.95| 95.09| 79.95| 197 | | 10月 | 70 | 95 |132.45|183.93 | 95 | 95 | 19.41| 95 | 95 |
最低約定単価の変動 | 月 | 北海道 | 東北 | 東京 | 中部 | 北陸 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | |----------|-------:|-----:|-----:|-----:|-----:|-----:|-----:|-----:|-----:| | 10月 | 0.10 | 0.32 | 0.32 | 0.30 | 0.32 | 0.14 | 0.14 | 0.32 | 0.32 |
経済差替の実施に際して、発電事業者が直面する事務手続きとその負担についての情報が整理されている。
| 発電事業者 | 作業内容 | 所要時間 | 対応 |
|---|---|---|---|
| A社 | 差替前スポット約定結果バランス作成と経済差替の実施要否判断 | 約1時間 | 人間系ツール |
| A社 | 差替実施時のBGバランス作成 | 約1時間 | 人間系ツール |
| A社 | 差替実施前後のBGバランスからΔkW価格算定 | 約30分 | ツール |
| A社 | 週間市場でのΔ収益と比較し経済差替の最終判断 | 約30分 | 人間系 |
| A社 | 需給調整市場システムでの差替処理約定量単価の更新 | 約30分 | 人間系ツール |
| B社 | 需給状況を踏まえ最経済計画を作成 | 約2時間 | 人間系 |
| B社 | ΔkW単価検討と需給調整市場システムへの差替登録 | 約1時間 | ツールシステム |
| C社 | 経済差替の要否検討 | 不明 | 人間系 |
| C社 | 差替操作 | 約1時間 | ツール |
| C社 | 需給調整市場システムへの再登録 | 不明 | ツール |
多くの発電事業者から、経済差替の実施要否の検討や差替後のΔkW価格算定についての負担が大きいとの意見が寄せられている。
揚水発電の運用主体は2023年度までは、一般送配電事業者と調整力提供者の間で混在していたため、調整力の価格に差異が生じていた。
過去の調整力の登録価格は以下の通りである。
| 運用主体 | 調整力提供者の揚水発電の登録kWh価格 |
|---|---|
| 一般送配電事業者 | 諸経費 + 一定額 |
| 調整力提供者 | ポンプアップコスト + 諸経費 + 一定額 |
2024年度から全商品の取引が開始されるため、運用主体を調整力提供者に統一する必要がある。
運用主体を調整力提供者に統一することで、調整力市場の競争を促すことが期待される。
需給調整市場は競争を通じて透明性を持って調整力を確保することが求められる。
揚水発電の運用主体変更により、調整力提供者が需給調整市場に応札しにくくなり、供出される揚水発電が減少する傾向がある。
一般送配電事業者が調整力として揚水発電を確保することが難しくなり、調整力提供者による余力活用に制約が生じる。
特定の条件をトリガーに一般送配電事業者に運用主体を変更することが提案されている。
一般送配電事業者が揚水発電の一時的なTSO運用切り替えを行う必要がある。
揚水発電は、短時間での起動停止が容易であり、調整力の確保に有用である。
中部エリアでの揚水発電機の随意契約は安定的な調整力の確保及び広域予備率の改善に寄与するものである。
安易な随意契約は電源参加機会の公平性やコストの適切性、透明性から望ましくなく、一般送配電事業者は公募調達に基づいて対応すべきである。
本資料は、需給調整市場の状況を把握する上での重要な参考資料であり、今後も需給調整市場の動向を注視し、制度設計における適切な見直しが求められる。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。