2024年1~3月期は、スポット市場の約定量が613億kWh(前年同期比0.7倍)、平均システムプライスが10.1円/kWh(同14.8円から4.7円低下)となった。売り入札は1,044億kWh(0.9倍)、買い入札は798億kWh(0.8倍)であり、価格低下にはLNGスポット価格の前年同期平均16.2ドル/MMBtuから9.3ドルへの低下が伴った。各エリアの平均価格も前年同期を下回った。
| 市場・指標 | 当期実績 | 前年同期比・比較 |
|---|---|---|
| スポット約定量 | 613億kWh | 0.7倍(調整後0.9倍) |
| 時間前約定量 | 17.2億kWh | 1.2倍 |
| 先渡約定量 | 0 | 前年同期672MWh |
| 先物約定量 | TOCOM 2.5億kWh、EEX 163.1億kWh | 前年同期はTOCOM 6.5億kWh、EEX 48.0億kWh |
| スポット平均価格 | 10.1円/kWh | 前年同期14.8円/kWh |
時間前市場の平均約定価格は11.0円/kWhで、前年同期の16.1円から31.7%低下し、当期の平均システムプライスを0.9円上回った。スポット市場では、旧一般電気事業者の売り約定量が141億kWh(前年同期比0.4倍)、買い約定量が244億kWh(0.5倍)で、買いが売りを上回る状態が続いた。新電力その他は売り335億kWh、買い366億kWhで、今期は買いが売りを上回った。
旧一般電気事業者によるグロス・ビディングは2023年10月から休止中である。資料は、休止前に0.01円/kWhで供出していた余剰電力の売り札を限界費用での供出に変更したため、現下の市況で約定しにくくなり、特に売りブロックの約定率が低下したと説明する。今期の売りブロック約定率は価格が上がる日に高く、下がる日に低い傾向が続き、3月平均は約14.3%であった。
市場分断発生率は連系線ごとに異なる。四半期平均では中部関西間が40.7%と高水準で、東京中部間は26.1%。前年同期との比較では中国九州間が26.0%から10.2%に低下した一方、東北東京間は8.9%から27.3%、北陸関西間は0.2%から12.2%に上昇した。中長期では東京中部間・中部関西間・中部北陸間の分断率が足下で3割超、北海道本州間・中国九州間はおおむね1割程度と報告された。
サンプル日の入札可能量は、自社供給力に対して1月7.5%、2月8.8%、3月7.1%であった。電源開発の電源切出しは対象設備全体約1,200万kWの約5%に当たる約61.9万kWで、前年同期から進展はなく、各社の追加切出しは未定である。
公営水力では総設備容量約231万kWのうち約66万kWが一般競争入札等による契約である。残る約165万kWの約8割は旧一般電気事業者との随意契約を継続し、約2割はFIT売電またはFIT改修中である。今期、公営自治体から旧一般電気事業者への長期契約の期中解約・見直しの申し入れは確認されなかった。
2024年3月時点で旧一般電気事業者からの相対供給は総需要の6.29%(44.18億kWh、前年同期比0.7倍)。うちグループ外への供給は31.3億kWhで、新電力需要の25.7%に相当する。常時バックアップ販売量は総需要の0.1%(0.55億kWh)であった。
2024年3月の新電力シェアは総需要の17.3%、特高・高圧需要の12.7%、低圧需要の23.9%である。地域別の全電圧シェアは東京が26.9%と最も高く、北陸が6.4%と最も低い。低圧の規制料金から自由料金への切替率は全国48.1%、旧一般電気事業者から新電力等への切替率は22.4%で、いずれも直近は横ばい傾向である。一方、年度ごとのスイッチング率は2020年度をピークに低下し、2023年度は全国2.7%であった。2023年の規制料金値上げ後、全国平均では自由料金が規制料金を上回る状況が解消傾向にあり、直近は規制料金が上回る。
都市ガスでは、2024年3月末の全国小売供給量に占める旧一般ガス事業者9社の相対卸供給は約10%、新規参入者向けは約0.6%であった。新規参入支援のスタートアップ卸は、開始以来の問い合わせ116件のうち契約締結24件、交渉中16件、交渉終了76件である。
本資料は2024年1~3月期のモニタリング結果を報告するものであり、制度変更の決定や新たな提案は示していない。事務局は今後も電力市場のモニタリングを継続する方針である。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「第98回 制度設計専門会合 事務局提出資料 ~自主的取組・競争状態のモニタリング報告~(令和6年1月〜令和6年3月期)」(電力・ガス取引監視等委員会)(https://www.egc.meti.go.jp/activity/index_system.html)をもとに当社作成
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