事務局の評価案は、三次調整力②(以下、三次②)の余剰分を時間前市場へ供出する取組について、現時点で追加対応は不要とし、引き続き供出状況をモニタリングするものである。対象期間の入札価格・約定状況から、相場操縦や取組の趣旨を損なう行為は確認されず、供出分の一部が約定して市場活性化に一定程度寄与したと評価している。これは会合での議論に付された「案」であり、資料上、決定済みとはされていない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 余剰となる三次②のうち、需給調整に使用しないことが明らかな「領域a」 |
| 開始 | 2023年10月16日に中部で開始し、10月27日までに沖縄を除く全エリアで開始 |
| 入札 | TSOが平日に17時以降、供出可能量をまとめて入札。常時の値動き確認と札の差し替えを行う方式は、業務量の観点から困難とされる |
| 価格 | コマごとに、スポット市場のエリアプライスと、V1単価の平均を基に設定した単価のうち高い方。V1単価の算定期間・方法等はTSOごとに異なる |
全エリアでの供出開始後、10月28日〜11月30日受渡分の約1か月に、TSOは約2.5億kWhを売り入札した。うち約0.12億kWh(約5%)が約定し、時間前市場全体の約定量約2.8億kWhに占める割合は4.3%であった。三次②供出分の約定単価は、同じコマにおけるTSO以外の平均約定単価とほぼ同水準であった。
入札価格の比較では、TSO以外の事業者や他TSOの売り入札、スポット市場価格、インバランス料金から著しく乖離する傾向は確認されなかった。平均価格では、エリアや時間帯によってTSOの価格がTSO以外を下回る場合もあった。約定水準が比較的高かった特定日の全売り入札を見ても、事業者・コマごとのばらつきはあるが、著しい乖離は確認されていない。
第86回会合では、いずれのTSOも市場支配力を有する可能性が高い事業者とは判断されず、入札価格への事前措置は求めず、供出を速やかに開始する整理が示された。一方、時間前市場での相場操縦や、供出の趣旨を損なう非合理的な価格設定の可能性は理論上排除できないため、開始後にレビューすることとされた。
参考資料では、限界費用等で合理的に説明できない高価格入札や、供出可能な電源の出し惜しみが、価格・約定量に大きな影響を与えた場合、相場操縦に該当し得るとされる。今回の事務局評価案では、TSO各社の価格設定はスポット価格を下限とし、V1単価に基づくコストベースの設定であり、取組の趣旨に照らして合理的と整理している。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「三次調整力②の時間前市場供出について」(電力・ガス取引監視等委員会)(https://www.egc.meti.go.jp/activity/index_system.html)をもとに当社作成
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