2026年度から需給調整市場を前日取引化するにあたり、市場約定後に行う下げ調整力不足対応の時間を確保するため、約定処理は原則60分(14時~15時)以内に完了させる前提で開発する整理である。処理の後ろ倒しや、現行の週間商品と同様に60分を超えて約定処理を続けることは難しく、トラブル時のリカバリ対応も含めて60分以内に処理を完結できるようにする必要があるとしている。
前日取引化当初は、連系線枠を最大限活用する観点から、複合市場(一次~三次①等)を先に、三次②市場を後に処理するシリアル処理を採用する方向である。2027年度以降の恒久対策としては、両市場を一本化する案を志向しているが、実現可否や改修期間・コストは今後精査する。市場一本化が実現するまでは、事業者の入札の振り分け次第で応札商品が偏り、一方の市場で調達不足や価格高騰が起こる可能性が残る。
約定後は、広域機関の長周期広域周波数調整、TSOによる再エネ制御量の算出、オフライン事業者への制御指示が続き、前日17時頃までの指示が必要である。長周期の組み合わせ処理は、複数エリアからの不足申請増加に伴い長時間化しており、現行の見通しは30分+α(α≦40分)程度である。再エネ出力制御指令日数の合計も、2021年度82日、2022年度133日、2023年度286日、2024年度381日と増加している。約定処理と長周期処理がともに長引く場合、最終的な制御指示が17時頃を超える可能性がある。
| 対策案 | 主な影響・評価 |
|---|---|
| A:MMS約定処理を打ち切る | リカバリ処理へ移行し、調達コスト増や供給力充足の未確定を招く可能性がある。後工程の所要時間によらず打ち切るため、他案より発生頻度が高い。 |
| B:長周期組み合わせを途中で打ち切る | 按分処理を打ち切る場合、全国の総制御量は変わらない一方、エリア間で制御量に不公平が生じる可能性がある。各エリアで必要な制御量は満たされ、安定供給面の懸念はないと整理されている。 |
| C:制御指示を後ろ倒しする | 事業者の受容性や契約の見直しが必要となり、指示に対応できない事業者が出れば安定供給に影響する可能性がある。 |
資料は、制度面・安定供給面・発生頻度を比較し、足元の対応として案Bをベースにすることが妥当と提案している。後工程に必要な時間を踏まえ、まず按分処理を含めて15時30分頃までに実施できる部分を行う想定である。ただし、ベースの組み合わせ結果等から出力制御指示が不要となる場合は、この限りではない。案Bは資料上の提案であり、決定事項とはされていない。
優先給電ルールでは、調整力として事前確保していない電源等への措置、長周期広域周波数調整、バイオマス、自然変動電源等の出力抑制を定められた順に行う。今回の時間不足対策は、このうち市場約定後に行う広域調整・出力制御の工程に関するものである。
資料は、再エネ導入拡大を踏まえ、優先給電ルールに基づく広域的な出力制御の方法について、将来的な対応も検討する必要性を示している。例として、同時市場における最適化処理を挙げている。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「市場約定処理を踏まえた優先給電ルールとの関係について」(電力広域的運営推進委員会)(https://www.occto.or.jp/iinkai/jukyuchousei/)をもとに当社作成
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