ハイブリッド給湯機のDR ready要件は、ヒートポンプ給湯機の要件を基本に、沸き上げ開始時刻の指示を「共通領域」、沸き上げ停止・停止解除の指示を「競争領域」に分ける案である。共通領域では機器が省エネ性を考慮して沸き上げ計画を立て、競争領域ではDRによる消費者メリットの増加などを想定する。要件案として示されており、停止指示に関する詳細はERAとの協議が続いている。
| 領域 | 外部制御の内容 | 機器・サービスの役割 |
|---|---|---|
| 共通 | DR要求による沸き上げ開始時刻を受信 | 機器が開始時刻を踏まえてDR可能量を算出し、省エネ性を加味した沸き上げ計画を作成 |
| 競争 | 沸き上げ停止指示・停止解除指示を受信 | DRサービス側で計画を立てる想定。要件の協議は継続中 |
両領域に共通する要件として、DR可能量の送信、現在の消費電力の推定値または計量値の送信、個体を識別して制御するための情報の保有・確認が挙げられる。通信接続はゲートウェイおよびDRサービス事業者サーバーとの構造化データ通信を想定する。セキュリティはJC-STAR★1以上を要件案とし、通信先制限・認証・暗号化、管理組織を特定でき脆弱性対策を設計できるプロトコルを求める。将来、JC-STAR★2が要件となる可能性も記載されている。
第5回勉強会案では下げDRを共通・競争の両領域で定義していたが、今回案は競争領域のみとした。資料では、現状の市場環境で共通領域に含めるとアグリゲーターの負担が増えると想定され、競争領域に限定すれば、電気を止めてガスで熱を供給するケースに対応する事業者が参入しやすくなるとの協議結果が示されている。
また、DR量をシフトする時間帯を明確にするため追加を提案していた「停止時刻」は削除された。一部メーカーの実証結果を踏まえて効果的な運用方法を決めることが期待されている。指示の表現は「開始・停止指示」から「停止指示・停止解除指示」へ修正された。
通常時は、機器が湯の需要を学習し、朝・昼や夜の需要に合わせて最適量まで沸き上げる。共通領域のDRでは、機器に沸き上げ開始時刻を伝え、その時刻に基づいてDR可能量を算出する。資料の例では、開始指示を11時または16時とした場合の貯湯量・消費電力の変化を示すが、数値のDR可能量は提示していない。
連携イメージでは、DRサービス事業者が開始時刻を送り、機器がDR可能量を算出して返す。その後、DR指令を受けた機器が指令を反映した沸き上げ計画を実行し、沸き上げ時には消費電力の推定値または計量値を送信する。停止指示・停止解除を使う競争領域では、DR可能量の算出に必要な情報も継続検討とされている。
スケジュールは仮置きであり、関係各所との協議に応じて更新する。2027年度中の各規格等の整備を進め、DR ready対応機器の発売前倒しを図りつつ、2029年度のハイブリッド給湯機発売を目標に調整する計画である。
資料冒頭の説明では2029年度の発売を目指す一方、工程表では2028年度に「DRready機器の発売」と記載されている。発売時期は資料内で一致しておらず、スケジュール自体も仮である。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「ハイブリッド給湯機 DRready勉強会」(経済産業省)(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/dr_ready/index.html)をもとに当社作成
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