資料は、ハイブリッド給湯機について、ヒートポンプ給湯機の要件を基本にしたDRready要件案を示す。第6回勉強会で詳細を検討するための提案であり、確定した要件ではない。要件案は通信接続、外部制御、セキュリティの3機能で構成される。
ハイブリッド給湯機は需要家の給湯パターンを学習し、タンクを大きくせずに給湯する。通常モードと太陽光発電の余剰電力を活用するPVモードがあり、試算では通常モードからPVモードへの切替による上げDRは約1.7kWh/日である。給湯に使う電気とガスの一次エネルギー消費量の平均比率は約9対1とされる。
要件案では、電気による沸き上げ時間をシフトするDRを基本とする。DR指令と省エネ性を考慮して機器が沸き上げ計画を作る考え方である。電気の沸き上げをガスに置き換えるDRも機器の機能として妨げないが、ガス使用によるCO₂排出や電気・ガス料金体系の調整が関係するため、共通要件の基本には置かない。沸き上げ時刻を変更した結果、需要ピークへ運転が移る可能性や、タンク容量等によってDR可能量が異なる点も、検討上の留意事項である。
| 機能 | 要件案の要点 |
|---|---|
| 通信接続 | 機器等がゲートウェイ(GW)と通信でき、DRサービサーサーバーとは構造化されたデータ形式で通信できること。 |
| 外部制御 | DR可能量の送信、DR要求による沸き上げ開始時刻の受信、その時刻を反映した計画策定、現在の消費電力の推定値または計量値の送信、個体を識別して制御するための情報の保有・確認ができること。 |
| セキュリティ | JC-STAR★1以上であること。特にメーカーサーバーと機器間の制御通信では、通信先の制限・認証・メッセージ暗号化と、管理組織を特定でき脆弱性対策を設計できるプロトコルを求める。 |
通信はGW経由型と機器メーカーサーバー経由型が想定される。構造化データ形式を求めるのは、将来拡張性とメーカー負担を考慮した案である。セキュリティ要件はヒートポンプ給湯機と同様の考え方を採用し、JC-STAR★2が要件となる可能性も注記されている。
DR可能量は、DR要求による沸き上げ開始時刻に基づいて算出できることを提案する。また、評価モードで1日の沸き上げに必要な消費電力量のうち、DR可能な消費電力比率を公開し、DR要求を受け付けられる時刻も公開する。ヒートポンプ給湯機案にある「評価モードで50%以上をDR可能とする」基準は、ハイブリッド給湯機案には示されていない。
沸き上げ開始指示は消費者にデメリットがないDRを想定する「共通領域」、停止・停止解除指示は効果的な運用の検証が不十分として事業者間の工夫を想定する「競争領域」とする提案である。DR可能量の評価方法は、2026年度中に日本ガス石油機器工業会の規格で整備する方針が示されている。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「ハイブリッド給湯機のDRready要件(案)」(経済産業省)(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/dr_ready/index.html)をもとに当社作成
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