2018年7~9月期は、JEPXの取引量が拡大し、電力需要に占める約定量のシェアは平均18.0%(前年同期比2.9倍)、9月時点で17.8%となった。スポット市場の約定量は407億kWh(同3.1倍)で、旧一般電気事業者の売り約定312億kWhが大半を占めた。新電力等の売り約定は94億kWh、買い約定は150億kWhである。一方、時間前市場の約定量は6.5億kWh(同0.9倍)と前年同期並みを下回った。
| 指標 | 2018年7~9月期の実績 | 比較・補足 |
|---|---|---|
| スポット市場約定量 | 407億kWh | 前年同期比3.1倍 |
| スポット市場平均価格 | 11.51円/kWh | 前回期の8.72円から上昇 |
| 時間前市場約定量 | 6.5億kWh | 前年同期比0.9倍 |
| 時間前市場平均価格 | 11.07円/kWh | 前回期の8.65円から上昇 |
スポット市場の売り入札は568億kWh(前年同期比1.5倍)、買い入札は580億kWh(同2.3倍)であった。旧一般電気事業者の売り入札は468億kWhで全体の82%、買い入札は403億kWhであり、買い約定の63%も旧一般電気事業者による。価格は時間帯別に夜間8.86円、昼間13.41円、ピーク時間帯14.75円/kWh。東西市場分断率は平均68.0%、市場間値差は日平均約1.44円/kWh、最大11.63円/kWhで、前回期より値差の変動が増加した。燃料価格とシステムプライスは2016年以降おおむね上昇傾向とされるが、当期の9月システムプライスは7月より低下した。
先渡市場では8月16日に東京・関西エリアプライス商品が始まった。既存のシステムプライス商品の約定は引き続き非常に少なく、新商品も約定は限定的で、年間商品は入札実績がなかった。旧一般電気事業者の活用方針には経済効果を狙う姿勢がある一方、市場分断時の値差や需給変動のリスクを考慮する事業者もある。
各社は概ね、入札可能量に見合う余剰電力を取引所に入札していた。売買両建て入札は各社で実施され、両建てコマ率は概ね高い一方、入札量は売り・買いの一方に偏る場合が多い。グロス・ビディング(GB)の売り入札量・売り約定量はいずれも274億kWhで、前回期比1.1倍。GB売り入札量と買い約定量(ネットを含む)の差は17億kWhで、前回期の0.7倍であった。高値買戻しコマ率には会社間の幅があり、資料はGB拡大に伴い確実な買戻しを行う場合があるとして、高値買戻し自体を問題とみなすものではないと留意している。
電源開発の電源切出しでは、九州電力が2018年7月から6万kWの切出しを開始し、追加を検討中である。東北電力・北陸電力は協議・検討を継続している。相対取引による供給は9月時点で総需要の3.41%(25.0億kWh)。うちグループ外向けは14.2億kWhで、前年同期比3.7倍であった。
地方公共団体の売電契約について、旧一般電気事業者への調査では「自治体から申し入れ・相談はない」とする回答が大勢を占めた。公営電気事業の売電契約は当期に競争入札の実施例がなく、過去に入札され現在も供給中の契約は7件、合計最大出力18万2,411kWである。
JEPX約定量は2012~2017年度に年平均51.6%増加した。スポット市場価格は2013年度冬季をピークに下落した後、2016年6月以降は上下しながら緩やかな上昇傾向にある。価格ボラティリティは2017年5月をピークに低下した後、同年12月以降は増加傾向と報告された。新電力の調達に占めるJEPXの割合は2018年9月時点で45.2%、常時バックアップは8.1%である。
新電力の販売電力量シェアは上昇傾向にあり、2018年9月時点で総需要14.1%、特別高圧・高圧15.5%、低圧11.7%であった。地域別では北海道・東京・関西のシェアが比較的高い。みなし小売電気事業者とその子会社による旧供給区域外への供給は沖縄を除く各地域で行われ、全体の約3.2%を占める。
部分供給件数は2018年9月末に11,864件となり、6月末から減少した。沖縄を除く全エリアで減少し、供給形態は「新たな形態」が大半である。スイッチング等は、9月時点で新電力への他社切替が約795万件(12.7%)、旧一般電気事業者内の規制料金から自由料金への切替が約489万件(7.8%)で、合計約1,284万件(20.5%)。他社切替率は東京が17.6%、関西が16.3%と高く、中国4.0%、北陸3.6%は低い。資料は本期のモニタリング結果を報告し、今後も継続して市場を監視するとしている。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「自主的取組・競争状態のモニタリング報告」(電力・ガス取引監視等委員会)(https://www.egc.meti.go.jp/activity/index_system.html)をもとに当社作成
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