2023年3月の調査では、需要側リソース(DSR)の高速調整力ポテンシャルを、手動調整テストと周波数・電力データの分析で評価した。結果は設備ごとに異なり、米倉山のPEM形水電解はR1・R2とも供出可能、徳山の食塩電解は計測点や応動時間に条件が付き、川崎の空気圧縮機は両商品とも供出が難しいとの評価である。
| 対象設備 | R1 | R2 | 主な制約・条件 |
|---|---|---|---|
| 米倉山・PEM形水電解 | 受電点・機器点で可能 | 受電点・機器点で可能 | 本来の出力1.5MWなら、±750kWまたは一方向1.5MWの調整が可能と評価。手動テストは縮小幅で実施 |
| 徳山・食塩電解 | 機器点で可能性あり | 機器点で可能 | R1は10秒応動で約100kW、30秒で約300kW。R2は約±2.3MW。受電点は実施に課題 |
| 川崎・空気圧縮機 | 受電点・機器点で課題 | 受電点・機器点で課題 | 生産設備の変動ノイズが大きく、調整効果の計測と基準応動速度の達成が困難 |
米倉山は水電解設備が受電電力の大半を占めるため、機器点・受電点の双方で調整効果を捉えやすく、応動も非常に速い。徳山は食塩電解設備自体の変動は小さいが、他の生産設備の影響により受電点で評価しにくい。負荷応動は直線的であり、応動時間を延ばすと供出可能幅が広がる。川崎も他設備の変動が大きく、機器点でもノイズが残るうえ、数分単位の調整が難しい。
現行の「ブロック時間の5分前からの平均値」を基準とするベースライン(BL)では、実需給時の受電量との乖離が生じ、指令分以外の需要変動への対応が必要となる。機器点計測には、多数地点の計測コストや設備変更時の現地確認などの課題がある。資料は、周波数周期を約3~4分と推定した分析を踏まえ、現行方式に加えて「実需給の5分前平均値」を選択肢とする案を示す。計測間隔は周波数周期より長くする必要があり、瞬時値を用いる場合は実需給周波数との差の補正が課題である。いずれも提案・検討段階であり、決定事項ではない。
資料は、調整力不足への対応としてDSR育成が急務とし、現行R1(10秒応動)に加え、30秒以内の応動を求める商品や、電源脱落時など異常な周波数変動への応動を求めるR1準拠商品を今後の調査対象として提案する。また、単一リソースでは要件を満たせなくても、複数リソースを組み合わせて市場参加を可能にする欧州のR1_Pooling事例を挙げ、日本での同様の取組への期待を示している。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「第6回 次世代の分散型電力システムに関する検討会:需要側リソース(DSR)のポテンシャル評価について」(経済産業省)(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/jisedai_bunsan/index.html)をもとに当社作成
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