資料の全体説明
1. 資料の目的と背景
この資料は、2024年10月15日に開催された第2回制度設計・監視専門会合の内容を報告するものであり、内外無差別な卸売の実施に向けた取組状況の評価が主な目的である。
2. 本日議論された内容
本会合では、以下の二つの主要な議題に関して議論が行われた。
2.1 九州エリアにおける内外無差別な卸売の再評価
- 背景: 第98回制度設計専門会合において、九州エリアの卸売の売れ残りについて評価を保留する決定がなされた。
- 目的: 2024年度の実績を基に、内外無差別に交渉や契約が締結されたかを再評価すること。
- 評価基準: 2024年8月末までの販売実績に基づき、内外無差別の担保状況の確認を計画している。
2.2 25年度以降に向けた各社の取組状況
- 背景: 23年度における日一電およびJERAの契約に基づく内外無差別性について評価を行う必要がある。
- 目的: 各社の25年度以降に向けた取組状況を確認し、今後のプロセスをスムーズにするための確認を行うこと。
3. 卸売プロセスの再評価
九州エリアにおける卸売プロセス及び結果の再評価内容について、以下の評価結果が示されている。
| 項目 | 評価 |
|---|
| 単年・長期卸売残り分の卸売プロセス及び結果 | 〇 |
| 小売価格と調達価格の大小関係 | 〇 |
- プロセスと結果: 一律価格での販売及び入札は内外無差別に実施され、売れ残りは相対交渉やブローカーを通じて販売され、スポット市場でも一定量が売却されたことから、内外無差別が担保されていると確認された。
4. 各社の取組状況
25年度以降の卸売計画について、各社の状況は以下の表に示される。
| 事業者名 | 25年度卸売予定量の割合 | 昨年度長期卸の控除割合 | 社内小売向け確保分 | 配分及び設定の考え方 |
|---|
| 北海道 | 約74% | 約18% | なし | 長期卸約30%、単年卸約20% |
| 東北 | 約88% | 約0.5% | なし | 長期卸90%、単年卸10% |
| 九州 | 約90%超 | 非公表 | なし | 長期卸と単年卸50%ずつ |
5. 今後の予定
5.1 交渉スケジュール
- 各事業者は、自社のウェブサイトを通じて交渉スケジュールを公表する予定で、一部事業者は既に公表済みである。
- 内外無差別なスケジュールでの交渉実施が確認されている。
6. 批判点と評価基準の設定
- 制約条件および評価基準について、東北電力と関西電力が一部設定しており、他の事業者は前年と同様の基準を適用する予定である。
7. 卸標準メニューの販売概要
- 長期の卸標準メニューについて多くの事業者が検討中であり、主要な変更点は以下の通りである。
| 事業者 | 卸標準メニュー公表 | 契約期間 | 価格設定 | 卸売のスキーム |
|---|
| 北海道 | 10月中に公表予定 | 検討中 | 検討中 | 検討中 |
| 東北 | 8/26に公表 | 2年 | 入札 | - |
| 関西 | 9/11に公表 | 3年 | 発電コスト+利益 | 一律 |
| 九州 | 8/27に公表 | 3年 | コストベース | 入札 |
| 沖縄 | 10/8に公表 | 3年 | コストベース | 一律 |
8. 現時点における評価及び今後の論点
8.1 総論
- 25年度に向けて、多くの事業者が改善策を検討中であり、一定の評価を得ている。しかし、内外無差別な卸売が実施されたかについては事後確認が重要であり、25年度上半期にフォローアップが行われる予定である。
8.2 各論
- 卸売スケジュール: 買い手の検討期間の確保が指摘され、次回フォローアップで確認が行われる。
- 主要事業者の販売方法: 主要な商品や販売方法の変更が期待され、次回フォローアップで内外無差別な卸売の確認が行われる。
- 北陸電力の交渉基準: 新しい基準の設定について、次回フォローアップで細かく確認される見込みである。
- 子会社の電源保有: 内外無差別の卸売を求めるフォローアップが計画されている。
- その他の留意点: 今後の改善点について意見が募っている。
8.3 アンケート結果概要
| 項目 | 意見内容 |
|---|
| 実施スケジュール | 年間スケジュールの事前公表や、入札間隔の確保を求める意見 |
| 卸標準メニュー | 小売需要に応じたメニューの追加等の要望 |
| 与信取引評価 | 評価基準の透明性の向上を求める意見 |
| 販売方法 | 協議による交渉機会の減少の懸念 |
9. フォローアップの進め方
次回フォローアップは25年度上半期に実施され、内外無差別性の確認がテーマとなる。特に、24年度の契約評価が重視される。