需給調整市場の複合約定ロジックについて、3rdプロトの検証で、複合必要量を「一次~三次①」の一つだけで設定すると商品間の重複量を特定できず、商品別必要量が不足していても充足したと誤認する場合が判明した。対応として、複合必要量に「一次~二次①」「一次~二次②」を追加し、商品間の重複量を正しく認識させる定式化を4thプロトから実装・検証する。これは開発上の見直しであり、検証完了前の最終確定ではない。試験項目の増加・複雑化に備え、開発要員・体制は強化済みで、現時点でプロト検証日程に遅れはない。
実系統に近い条件で102ケースを検証したところ、一部で計算が打ち切り時間の600秒/ブロックまで続き、最適解を得られなかった。該当しやすい条件は、個別商品の最大必要量に比べ複合必要量が大きい場合、売札の入札量と最小約定希望量が等しい場合、分岐系統または二つのループ系統である。複合必要量の設定値追加は探索範囲を狭め、前者の計算時間を短縮する見込みだが、4thプロトで確認中である。
所定時間内の処理に向け、オフライン枠制約の実装方式変更や、複合必要量見直し、計算処理の並行化などを検討している。処理時間の仕上がり目標は現実的な札数で約30秒/ブロック以下である。計算開始を早める案や約定結果公表を遅らせる案は、事業者の入札・週間計画業務に影響するため、4thプロトの結果を踏まえ国・広域機関と検討する。準最適解の採用も未決である。
定式化変更に伴う試験の増加・複雑化には、試験環境を増設し、完了した項目から次工程へ進める並行試験で対応する。製作工程以降に複合約定ロジックが適用できない事象が生じた場合に備え、2024年度の取引開始を優先するコンティンジェンシープランを準備する。
| 代替案 | 取引方法と主な制約 |
|---|---|
| プランA | システムで商品ごとに約定する。広域調達とシステムでの約定通知は可能だが、複合約定ができず調達量が増加する。 |
| プランB | Excel等の簡易ツールでエリア内約定を行う。入札情報があれば実施可能だが、複合約定・広域調達・システムでの約定通知はできず、調達量が増加する。 |
第32回委員会で確認された事項として、同一価値の札に対する入札時刻優先ルールは複合約定ロジックに適用しない。一次調整力オフライン枠の柔軟な約定は、2ndプロトで枠上限を超えた約定例が得られた一方、処理性能への影響が残るため、3rd・4thプロトで実現性を引き続き確認する。今回の3rdプロト報告では、重複量を考慮する定式化の見直しと計算時間対策を進め、想定リスクへの備えを講じながら2024年度の取引開始を目指す方針である。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「需給調整市場システムにおける複合約定ロジックの検討状況について(第2回中間報告)」(電力広域的運営推進委員会)(https://www.occto.or.jp/iinkai/jukyuchousei/)をもとに当社作成
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