欧州RfGと各国規程の展開状況を、再エネ導入が進む英国、アイルランド、ドイツ、スペイン、イタリア、デンマークで調査し、東京電力PGの系統連系技術要件と比較した資料である。調査総括では、グリッドコード検討会の短期・中長期の検討方向に問題がないことを確認したとしている。これは調査結果の整理であり、新たな要件の決定ではない。
欧州ではRfGが全電圧階級を対象とし、各国では高圧・低圧を主にEN規格、特別高圧を主にTSO規程で具体化する。発電設備は電圧・出力規模によりType A~D、地域は5区分に分類され、要件や整定値は地域・設備種別に応じて異なる。
| 論点 | 欧州RfG・各国展開 | 日本の現行要件との主な差 |
|---|---|---|
| 周波数応答 | LFSM-O/U、FSM、周波数低下時の出力低下限度などを規定。各国の既定値には幅があり、例としてLFSM-O開始周波数は概ね50.2~50.5Hz、LFSM-Uは49.5~49.8Hz。 | LFSM-Oは特高連系の風力に限定した要件があり、LFSM-Uは要求なし。ガバナフリー等も主に特高連系の100MW以上の火力・混焼バイオマスが対象で、応答時間等の指定は欧州より限定的である。 |
| 遠隔制御・接続 | 出力抑制信号の受信、停止・再接続条件、自動併入時の周波数範囲や待ち時間を規定する国がある。 | 太陽光の出力制御用PCSや、求めに応じた出力抑制機能はあるが、遠隔制御に限定した一般要件や自動併入・事故後再接続の要件はない。 |
| 情報・モデル | 発電設備から運用者への情報伝送を定め、Type C/D等にはシミュレーションモデルの提出と検証を求める国がある。 | 特高のスーパービジョン・テレメータ、高圧のテレメータ要件はあるが、伝送項目は欧州例より限定的。解析モデルの提出・検証は求めていない。 |
| 電圧・事故時性能 | FRT、Type Dの電圧範囲、無効電力供給能力などを設備種別に応じて規定。 | FRT要件はある一方、Type D電圧範囲や無効電力制御範囲の数値要件は限定的またはなし。 |
周波数低下時の連続運転時間、自動接続周波数範囲、出力変化速度などは国ごとに異なる。資料は、国際連系線容量が十分でない英国・アイルランドで系統安定制御に厳しい条件を求める傾向を示す。また、RfGの範囲内でデフォルト値を置き、一定範囲で協議して決める項目もあり、欧州各国の数値を一律の要件として扱うことはできない。
調査では、EN規格による電圧上昇側のVoltage Ride Through、蓄電池への発電設備同様の要件(デンマーク・EN規格)、大容量設備のモデル提出・SCADA情報交換・遠隔パラメータ制御も確認した。インバーター電源のRoCoF耐性や慣性力供給は、再エネ普及と技術成熟度を踏まえ継続的な情報収集が必要とされた。
資料は今後の審議の参考として、発電設備の制御応答性、並列時の許容周波数、出力変化速度、系統安定化に関する情報提供を挙げる。並列条件は、周波数調整力が減少する状況で、電源接続により周波数が適正範囲から外れることを避ける観点から検討する。出力変化速度は電源構成の動向や需給調整市場の商品要件を踏まえて継続検討し、シミュレーションモデル等の情報提出は解析精度や安定供給への活用を見込む一方、高低圧設備は電源構成を踏まえ継続検討とされている。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「欧州RfGの各国への展開状況調査報告(概要版)」(電力広域的運営推進委員会)(https://www.occto.or.jp/iinkai/gridcode/)をもとに当社作成
本サービスで提供される審議会資料は、各府省庁が公開している情報を公共データ利用規約(PDL1.0)に基づいて利用しています。詳細はデータソースページをご確認ください。
Policy Scope
関連する審議会・政策資料を継続的に収集し、AI要約と一次資料をまとめて確認。重要な変更を事業判断と社内共有につなげられます。