米国の連系・運用規程を、グリッドコード検討会の短期・中長期検討対象と照合した結果、周波数・電圧変動への対応要件に大きな漏れは確認されなかった。調査はFERC Order、NERC Standards、IEEE 1547-2018、PJM・CAISO・ERCOTの規程を対象とし、送電系統に接続するインバーター電源向けのIEEE P2800草案とNERCの信頼性ガイドラインも参照した。
| 規程 | 主な対象・位置づけ |
|---|---|
| IEEE 1547-2018 | 配電系統の分散型電源。蓄電池を含み、連系、電圧・周波数応答、ライドスルー、電力品質、通信等を扱う。送電系統接続電源は対象外である。 |
| IEEE P2800草案(2021年3月時点) | 送電系統に接続するインバーター電源。風力、太陽光、蓄電池等を対象に、制御、周波数応答、電圧支援、事故時運転継続、保護、モデル・測定を扱う。資料時点では発行予定であり、確定済み規格ではない。 |
| FERC・NERC・RTO/ISO規程 | 発電設備の連系条件や周波数・電圧応答、保護、データ提供、運用要件等を定める。RTO/ISO規程は主に送電系統接続設備を対象とする。 |
IEEE規格は業界標準であり、それ自体に強制力はない。州・自治体・公益事業委員会等の所管機関が採用して、連系要件として適用する仕組みである。
米国規程には、出力抑制・遠隔制御、周波数応答、周波数・電圧ライドスルー、力率・無効電力制御、フリッカ対策、保護協調、系統解析用データやモデルの提出など、検討会の短期・中長期項目に対応する要件が確認された。再エネ等の連鎖脱落を防ぐライドスルー、電圧維持、電力品質の確保は、短期要件の根拠として対応づけられている。
資料の仕分けでは、特別高圧で短期要件とされる項目がある一方、低圧・高圧では電源構成や技術的知見を踏まえた中長期検討とされる項目がある。系統安定化用の諸元・モデル提供は特別高圧で短期、低圧・高圧では継続検討とする整理が示された。既存規程で対応済みの項目、別要件で対応済みの項目、今回の検討対象外とする項目も区別されている。
RoCoF耐量、慣性応答、インバーター電源による慣性力供給、動的無効電流制御、電圧位相変化への耐量などは、他の対策との総合検討や知見収集が必要として継続検討に分類された。NERCのガイドラインは、事故時の電流注入、系統強度の低い系統での運転、モデル検証、グリッドフォーミング機能等も扱っている。資料は、二重給電風力等に関係する副同期振動・制御相互作用と、同期機のように電圧・周波数を維持するグリッドフォーミングインバーターを技術動向として挙げている。
CA州Rule 21との比較も更新され、出力制御、周波数応答、ランプ設定、力率・Volt-Var・Volt-Watt制御、事故時運転継続、動的無効電流制御、系統運用データ提供などを対応づけた。通信プロトコルやサイバーセキュリティは別の検討会で議論中として本検討の対象外に整理されている。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「[米国グリッドコード調査報告(概要版)]」(電力広域的運営推進委員会)(https://www.occto.or.jp/iinkai/gridcode/)をもとに当社作成
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