本資料は、家庭用燃料電池(エネファーム)について、DRready要件案を示すものである。要件は確定事項ではなく、勉強会での検討案である。通信接続、外部制御、セキュリティの3領域を定め、機器がDR指令を受けて発電計画に反映し、DRサービサーが受電点でのDR可能量を推定する仕組みを基本としている。
| 領域 | 要件案 |
|---|---|
| 通信接続 | 機器等がゲートウェイ(GW)と通信し、DRサービサーサーバーとは構造化データ形式で通信できること。GW経由型、機器メーカーサーバー経由型の双方を想定する。 |
| 外部制御 | DR要求の開始・終了時刻と指定発電状態を受信し、要求を反映した運転設定を策定・送信すること。現在の発電電力を送信し、個体を識別して制御できること。 |
| セキュリティ | JC-STARスマートホーム分野★2以上とし、管理組織を特定でき、脆弱性対策を設計できるプロトコルで通信すること。 |
機器がDR可能量そのものを算出・通知する方式ではなく、DRサービサーが受電点の電力需要予測を踏まえて推定する方式を提案している。サービサーはDR指令を送り、機器は指令を反映した発電計画を策定して返す。推定に必要な情報として、機器から定格発電出力、系統連系状態、発電動作状態、積算発電電力量の計量値を送信する。
この方式を両機種に共通して適用する背景には、受電点でのDR量が需要家の電力需要変動にも左右されることがある。特にPEFCは、電力需要の増加や給湯需要の減少によって貯湯タンクが満タンになると、指令時間帯に発電できず、事前に推定したDR可能量を実現できない場合がある。SOFCは残湯量にかかわらず指令を反映した発電が可能とされるが、機種ごとの特性が異なっても、送受信する情報や推定主体は共通化する案である。
| 機種 | 通常の運転特性 | DR上の留意点 |
|---|---|---|
| PEFC | 熱需要に合わせて運転計画を立てる熱主電従型。タンク満タンで発電を停止する。出力範囲は200~700W。 | タンク満タンによりDR指令時間帯に発電できない可能性がある。 |
| SOFC | 電力需要に合わせて連続発電する電主熱従型。タンク満タンでも発電を継続する。出力範囲は50~700W。 | 26日間連続発電した場合、保安機能のため27日目に所定時間停止する。 |
資料では、両機種とも外部指令を受けて発電出力を調整でき、上げDR(発電出力抑制)と下げDR(発電出力増加)の双方が可能と整理している。ただし実施可能なDRは運転状態等によって異なる。家庭用燃料電池は出力が約700Wと小さく、DRによる変動量も全出力より限定的との意見があった。機器側とDRサービサー側のどちらが可能量を提示するかは、第7~8回時点で未整理だった。本案は、サービサーによる受電点での推定を提案するものである。
JC-STARスマートホーム分野★2の要件は、IPAでの検討内容が確定した後にDRready要件として求める案である。ERABサイバーセキュリティガイドラインは、制御対象機器について★2以上の製品選択が望ましいとしており、★2製品を選べる市場環境が必要との整理である。一方、★2対応に伴う通信プロトコルの実装などが開発コスト・期間に影響する可能性が指摘されているため、各工業会に開発・市場投入スケジュールの再検討を求める案も示されている。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「家庭用燃料電池のDRready要件(案)」(経済産業省)(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/dr_ready/index.html)をもとに当社作成
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