本資料は、北陸電力株式会社の火力発電に関連する燃料費の算定結果と調達概要について説明している。特に2023年度の火力燃料費について、現行原価と比較した場合の影響や効率化の取り組みが示されている。
燃料費増加:
効率化の取り組み:
次の表は、流通する火力燃料の主要な構成要素における現行原価対比を示している。
| 今回 A 金額 (億円) | 現行 B 金額 (億円) | 差引 A-B 金額 (億円) | |
|---|---|---|---|
| 火力 | 3,987 | 980 | +3,007 |
| 石油系 | 340 | 492 | +152 |
| 石炭系 | 3,230 | 488 | +2,742 |
| LNG | 418 | - | +418 |
注: 石油系には助燃油を含み、石炭系にはバイオマス・助燃油を含む。
以下は、燃料消費計画を示した表である。
| 単位 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 現行 B (2008原価) | 差引 A-B | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 重油 | 千kl | 305 | 357 | 272 | 520 | 208 |
| 石炭 | 千t | 6,086 | 5,644 | 5,631 | 5,188 | +599 |
| LNG | 千t | 317 | 315 | 311 | - | +314 |
燃料費の変動要因として、為替や燃料市況の動向が挙げられる。特に、円安や燃料高騰が影響を与える点は注視が必要である。原価算定に用いる価格は次のように設定されている。
| 燃料 | 購入価格 |
|---|---|
| 石炭 | 53,873円/t |
| LNG | 132,602円/t |
| 重油 | 107,754円/kl |
各燃料の購入価格は国際的なエネルギーマーケットにリンクしており、調達手法としてはターム契約とスポット調達を組み合わせることで安定確保に努めている。
コスト効率の向上や節約施策を追求する必要があるが、石油や重油の調達環境は厳しさを増している。また、石炭の購入に関しても、環境への配慮や発電効率を考慮した品位選択が求められる。
第29回料金制度専門家会合における取り組みとして、重油調達コストの低減に関する具体的事例が報告された。
発電所の稼働状況:
2018年11月に新港LNG火力発電所が運開したことにより、石油火力発電所の稼働が減少した。この変化により、重油調達が機動的に行えるスポット調達が増加している。
スポット調達の課題:
スポット調達は、調達の不確実性に加え、内航船隻数の減少によって需給逼迫時の諸経費が割高になるリスクがある。このため、ターム契約とスポット調達の最適な組み合わせにより、重油の安定確保と調達コストの低減を目指している。
以下は日本国内の重油流通量及び内航船隻数の推移を示した表である。
| 年度 | 重油流通量 (万kl) | 内航船隻数 (5千kl・黒油船) |
|---|---|---|
| 2016年 | 1,500 | 約40隻 |
| 2021年 | 1,500 | 約30隻 |
現状の調達方式:
改善後の調達方式:
同じく第29回料金制度専門家会合にて、LNGコンバインドサイクル発電の導入に関する取り組みが紹介された。
発電所の運開:
2018年11月に富山新港火力発電所のLNG1号機が営業運転を開始。この導入により、電源の多様化と安定供給の確保が図られている。
経済性と環境負荷の軽減:
LNGコンバインドサイクル発電は、石油に比べて経済性が優れており、環境負荷が少ないため、燃料費削減に寄与している。
旧設備の休止:
2020年10月には、1964年運開の富山新港火力発電所1号機(石油)を休止し、設備維持費用の低減を図った。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発電出力 | 42.47万kW |
| 発電方式 | コンバインドサイクル発電 |
| 発電端熱効率 | 約59%超 |
| 年度 | 熱効率 (%) |
|---|---|
| 2000年 | 41.0 |
| 2001年 | 40.5 |
| 2018年 | 40.8 |
| 2020年 | 40.2 |
以上のように、北陸電力は燃料費の算定と調達の効率化に取り組んでおり、電力供給の持続可能性を高めるための重要な情報を提供している。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。