本資料は、東北・北陸・中国・四国・沖縄の値上げ申請について、人員計画・人件費の申請内容と、料金審査で今後検討すべき論点を示したものである。審査要領では、実績値や供給計画等を基に原価を算定し、人員数の妥当性と他社比較による生産性を確認する。資料中の論点は審査上の提案・問いかけであり、決定事項ではない。
2023~25年度の総人員数は、2020年度比で各社減少する見込み(平均で東北▲3%、北陸▲4%、中国▲2%、四国▲10%、沖縄▲1%)である。一方、再雇用者等は全社で増加する見込みであり、経費対象人員の減少と合わせて人員数を確認する必要が示されている。事業者間比較では、発電部門の分社化による差をどう扱うか、販売電力量・売上高・契約口数のどの指標を使うか、事業規模に応じたグループ比較を行うかが論点である。
生産性の比較では、申請5社はいずれも10社平均を下回る指標が多いが、発電部門を分社化した東京・中部の影響を考慮し、8社平均との比較も提示されている。8社平均に対して、売上高は5社すべてが上回る一方、契約口数は東北・中国が上回り、北陸・四国・沖縄は下回る。販売電力量の比較でも、指標や分母の設定、分社化の扱いが審査上の検討事項である。
申請人件費の合計は、現行原価比で北陸が1,447百万円(6%)増、他4社は減少である。中国の減少は16,565百万円(36%)、東北は2,672百万円(6%)、四国は2,926百万円(13%)、沖縄は2,067百万円(24%)である。ただし現行原価の基準年は会社により2008年または2013年であり、分社化前の送配電部門費用は一定の配分率で算定されている。北陸は、現行原価の基準年に従業員数が少なかったことや、再雇用者の雑給増加を増加理由として説明している。
| 審査項目 | 資料が示す基準・差異 | 主な検討事項 |
|---|---|---|
| 給料手当 | 賃金構造基本統計調査の参照年、公益3業種平均の人員集計時点、地域補正、賃上げ反映が会社ごとに異なる | 最新の令和3年調査・2021年度末人員への統一、地域補正方法、賃上げを反映する場合の審査方法 |
| 退職給与金 | 参照調査や勤続年数の選択に差があり、期待運用収益率は1.4~3.0% | 北陸の勤続42年、四国の令和元年調査採用、中国の1.4%をどう扱うか |
| 厚生費 | 健康保険料の事業主負担割合は50%の法定下限に対し5社平均56.71% | 過去審査と同様、毎年度0.35%ずつ低減する考え方の適用 |
再雇用者等の給与は会社によって「給料手当」または「雑給」に整理されているため、両項目を合わせて給与水準を確認する案が示されている。超過労働給与は10社平均810千円に対し、北陸820千円、中国969千円が上回る。一般厚生費は全社が1,000人以上企業平均29.3万円を下回るが、宿泊施設等の不適切な費用の有無は別途確認するとしている。
役員給与は各社の社内役員が国家公務員指定職平均の水準である一方、東北・四国の社外役員の一人当たり給与は過去の査定水準800万円を上回る。社外役員数の増加について、ガバナンス強化との関係も含め担務を個別確認する案である。相談役・顧問の秘書を役員秘書と兼任する場合は、勤務状況を精査し、相談役・顧問分と役員分を区分することが論点となる。
出向者給与は、電気事業の遂行に必要かつ有効な業務に限り原価算入が認められる。事務局は各出向者の業務を確認する予定であり、日本エネルギー法研究所・日本エネルギー経済研究所への出向や、中国の原子力安全推進協会への団体費と出向者給与の二重計上可能性が確認事項として挙げられている。委託検針費は全社申請なし。委託集金費・雑給は、再雇用者給与を雑給に含める北陸・沖縄ではその分を除き、発電部門を持たない東京・中部を除く8社平均等と比較する案が示されている。
審査要領への適合性を確認しつつ、分社化や会計整理の差を踏まえた比較方法、統計の参照年・集計時点の統一、賃上げの扱い、費用の必要性や二重計上の有無を、事務局・審査チーム等で検討する。資料はこれらを審査論点として提示しており、査定結果や最終的な統一方針は示していない。
※AI生成。詳細は原文PDFをご確認ください。
出典:
「[人員計画・人件費について]」(電力・ガス取引監視等委員会)(https://www.egc.meti.go.jp/activity/index_electricity.html)をもとに当社作成
本サービスで提供される審議会資料は、各府省庁が公開している情報を公共データ利用規約(PDL1.0)に基づいて利用しています。詳細はデータソースページをご確認ください。
Policy Scope
関連する審議会・政策資料を継続的に収集し、AI要約と一次資料をまとめて確認。重要な変更を事業判断と社内共有につなげられます。